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# アジャイル開発をはじめたって価値はうまれない #agilejapan
URL: https://agile-monster.com/blog/agile-hajime-kata/
Published: 2013-05-27
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Agile Japan 2013で登壇させていただきました。

https://2013.agilejapan.jp/2013/program.html#05

「アジャイルサムライ壱の太刀～実践者たちが語るアジャイル導入の型～」というタイトルで、3人のパターンのプレゼン、パネルディスカッション、テーブルディスカッションという盛りだくさんのセッションとなりました。

![「説得しない・はじめないアジャイル開発のはじめ形」表紙スライド](./20130525225418.png)

その中で、私は**説得しない・はじめないアジャイル開発のはじめ形**について話させていただきました。 今回はその内容をご紹介させていただきます。

 ![「アジャイル開発をはじめるのは難しい？」のスライド](./20130525232005.png)

アジャイル開発関連の勉強会や書籍を見ていると、守破離でいう守、はじめ方にフォーカスした内容がとても多いです。私がアジャイルを知ってから2年半ほどですが、あまり大きく変化はしていないと感じます。 すると、一つの疑問を感じます。 「アジャイル開発をはじめるのは難しいのだろうか？」

 ![「なぜ難しいと感じる？」上司を説得できない・仲間がいないを挙げたスライド](./20130525235050.png)

なぜ難しいと感じるのかをちょっと掘り下げてみます。

- 上司を説得できないかもしれない
- はじめたいけど一緒にやってくれる仲間がいないかもしれない

他人を変えることは難しい、相手がいるから難しいと感じるのでしょう。 難しいのであればいっそのこと説得もはじめることもやめてしまえばいい！ とかの諸葛亮孔明は言いました（嘘）。

![「目指すゴールは変わらない」サッカーゴールの写真スライド](./20130525232034.png)

冗談はさておき、そもそもアジャイル開発をはじめようとはじめまいと、もともと目指していた目指すゴールが変わるわけではありません。

 ![「説得しない・はじめないはじめ形があってもいいのでは？」のスライド](./20130525235135.png)

もちろん上司を説得したり、「はじめます！」と宣言してはじめた方がいいケースもあります。 しかし、そこにこだわるばかりに立ち止まってしまうくらいなら、**説得しない・はじめないはじめ形**があってもいいのではないでしょうか？

![アジェンダ「説得しないはじめ形」の章スライド](./20130527224608.png)

最初は説得しないはじめ形について。

![「話す」チームメンバーと対話している様子の写真](./20130527224556.png)

最近、私は新しいチームに異動しました。 異動することを知った後、新しいチームでどんな価値を生み出すのか、そのために私が何をすべきなのか考えました。 そして最初に私がやったことはとにかく<strong>“話す”</strong>ことでした。各メンバーに1対1でヒアリング、ランチや雑談でコミュニケーションをとりました。

 ![メンバーから出た課題を一覧にしたスライド](./20130527224530.png)

これは、リーダー・Product Owner・ベテランエンジニア・新人エンジニアいろんな人と話をし、それぞれが課題におもっていることをリストアップしたものです。 まとめてみて気付いたことは、**みんな共通して今よりよくしたいと思っている**ということです。

![「相対するのではなく同じ方向を向く」のスライド](./20130527224508.png)

同じ想いを持っているのであれば、説得は必要ありません。 説得や交渉のように相対するコミュニケーションではなく、同じ方向をみて意見を出し合えるコミュニケーションの場をつくるだけでチームは進んでいくと私は確信しました。

![「バスに乗らない人？」と問いかけるスライド](./20130527224449.png)

よくバスに乗せるという例えを聞きます。しかし今よりよくしたいという想いを共感できない（バスに乗らない）人はいるのでしょうか？ 「サービスをもっとよくして利益を上げたい」 「仕事を終えて早く帰りたい」 「最新の技術を使いたい」 言い方は様々ですが、これらは本当に違う方向を向いているのでしょうか？ 屁理屈かもしれませんが、本当にバスに乗らない人がいるのだとすると、どんな方法をとろうとも一緒に働きたくないでしょう。

 ![アジェンダ「はじめないはじめ形」の章スライド](./20130527230418.png)

次にはじめないはじめ形について。

 ![やったこと：こっそりやる・1人でやってみる・一緒に考える](./20130527230544.png)

私は、「はじめます」と宣言して失敗した経験があります。 それからは宣言するのはやめました。

 ![ふりかえりで出たTryの一覧スライド](./20130527230443.png)

これは実際にいままでのふりかえりででたTryの一部です。 こうやって眺めてみると難しいことはありません。

![「当たり前だから誰にでもはじめられる」のスライド](./20130527230522.png)

多くの現場で、意外と当たり前に思えることができていなかったりします。まずそれを当たり前にすることからはじめるのであれば、わざわざ「はじめます！」なんて仰々しいはじめ方をしなくてよいでしょう。 そして、当たり前にするだけなので私でもはじめることができました。

 ![「ハードルは調整可能」陸上ハードルの写真スライド](./20130527230458.png)

はじめるハードルは調整可能です。高いハードルを感じているのであれば低くしてしまえばよいだけです。

![アジェンダ「見えてきた成果」の章スライド](./20130525232306.png)

最後に新しいチームに参加して4ヶ月で見えてきた成果についてご紹介します。

![ふりかえりの実績：Keep・Problem・Tryの数値スライド](./20130525232357.png)

振り返りを数値でまとめてみました。 継続は力なり。小さなTryでも積み重ねれば大きな変化となります。

![プロジェクトの進捗が安定していく様子を示すバーンダウンチャート](./20130525232339.png)

プロジェクトの進み方についても振り返ってみます。赤線は理想線（こう進んだら順調だなー線）、青線は実際の進捗を表してます。 計測しはじめた最初の頃はなかなか順調に進めることができず最後に「えいやっ！」でがんばる学生症候群でしたが、最近では毎週進捗を気にしながら順調に進めることができています。 少しは大人に近づいてきたかもしれません。

![アジャイル経験のない新しいチームでも「できた!!」のスライド](./20130525232419.png)

まだ大きな成果が出せたわけではないかもしれませんが、新しいチームでも<strong>“はじめる”</strong>ことはできました。

![「人を育てた」双葉の写真のスライド](./20130525232220.png)

なによりも、同じチームメンバーの若手の子が「私もやってみたい」と言ってくれ、実際にふりかえりのファシリテートなどに挑戦してくれています。 このスライドはデブサミ2012で[@daipresents](https://twitter.com/daipresents)さんが話されていたものですが、もしかしたら少しだけ気持ちがわかったかもしれません。

 ![「向かう先」と「道」を示す野道の写真スライド](./20130525231824.png)

アジャイル開発をはじめる・はじめないに関わらず、向かう先があってそこに向かう道があることは変わりません。 その道のりは険しいかもしれませんが、それはおそらくもともと私たちの仕事が難しいからであって何かをはじめたから険しくなったわけではありません。

 ![「歩き出すことにハードルは無い」のスライド](./20130525231946.png)

どんなに道のりが険しかろうと、歩き出すことにハードルはありません。ハードルを感じているとしたらそれは自分自身が作り出しているのかもしれません。 したがって、説得しない・はじめないではじめるアジャイル開発があってもよいと私は思います。

 ![「型に自らの血を注いだ形」を説明するスライド](./20130527232046.png)

最後に、なぜはじめ**形**という漢字を使っていたのかご説明します。 型・・・パターン 形・・・型に自らの血を注いだもの 本や勉強会を通して、多くの**型**を知ることができます。 しかし、型のままで役に立ちません。型を知り、自らの血を注いで形にしてはじめて価値が生まれます。 Agile Japanでも多くの型を見つけることができたと思います。ぜひ皆さんの熱い血を注いで形にして現場に活かして下さい。

https://www.slideshare.net/TakaoOyobe/ss-21894641