子と育つ

「子供が生まれると自由な時間が減って学習できなくなる!」なんて今考えるとおこがましかった #子育てエンジニア

この記事は、「子育てエンジニアAdvent Calendar 2021」1日目の記事です。

子育てエンジニア Advent Calendar 2021 - Adventar
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子供が生まれると自由な時間が減って学習できなくなる!

なんて不安を感じたことはありませんか?

確かに子供が生まれると子供中心の生活に変わり、それまで自分が自由に使えていた時間が減ってしまうことが多いです。ナレッジワーカーの側面が強いエンジニアにとって、これは死活問題に見えます。特に学習意欲が強いエンジニアほど、学習に使えていた時間が減る=成長が鈍化してしまうのではないか?と不安に駆られやすいでしょう。

ところが、子どもが生まれてから3年経った今、このような不安を感じていた自分はおこがましかったなと感じるようになりました。

わたしの家族

2021年12月現在、こんな家族構成でおもしろ楽しく生活しています。

家族構成

  • 自分(35歳、エンジニア、フルリモート)
  • 妻(育休中、Not エンジニア)
  • 長男(3歳、保育園)
  • 二男(0歳)

自分自身、長男が生まれる前は勉強会に参加したり、コードを書いたり、趣味に時間を使ったり、自分の時間を謳歌していました。

もともと子どもが好きだったので子どもがいる生活を楽しみにしていたことと、どんなことでも死ななければどうにかなると思っているような性格なので特に不安は感じてはいませんでした。ただ、これまでのエンジニア生活を通して、まわりの先輩パパエンジニアから「時間がなくなるよ」「好きに時間が使えるのは独身の今だけだよ」と散々不安を煽られていたので、どうなるんだろうなーとは思っていました。

実際に長男が生まれると、やはり子供中心の生活に変わり、結果として勉強会に参加するペースも以前よりは減り、自分が自由に使える時間は減りました。今年の9月末に二男が生まれてからは、その傾向はより強くなりました。

「工夫すればどうにかなるでしょ?」期

確かに子どもが生まれて自由に使える時間は減りました。当初は、そんな中でも工夫すればどうにかなるだろうと考えて試行錯誤しました。

運営している勉強会の開始時間を変える

勉強会の多くは、参加者が就業後に参加できるように19:00頃に開始されることが多いです。ところが子どもがいる家庭にとって18:00〜20:00付近はゴールデンタイムであるため、とても参加しづらいです。コロナ禍に入ってそれまでオフライン開催だった勉強会がオンライン開催に切り替わっていった後もしばらくは、この状況はあまり変わりませんでした。

そこで、自分が運営している勉強会は遅めの時間開始(20:30〜)に変えて、ゴールデンタイムを終えて子どもが寝てからでも参加できるようしました。オフライン開催では選択できなかった解決策が、オンライン開催であれば選択できるようになりました。

その後、同じように遅めの時間や日中に開催する勉強会や、イベント開催後にアーカイブ動画を公開してくれる勉強会が増えたので、本当にありがたいです。すべての勉強会を運営してくださっている皆さんに感謝します。

すきま時間をうまく活用する

自由に使える時間が減るだけでなく、急な割り込みが入ることでまとまった時間がとりづらくなります。

そこで、やりたいことを30分以内になるようにタスク分割して管理するようにしました。仮に割り込みが入って中断したとしても30分以下であればそこまで痛くないのと、運良く隙間時間が生まれたときにタスクをいくつかこなすことができます。スライドづくりやコーディングなどまとまった時間をとりたい気持ちはあるものの、制約の中でも工夫すれば案外どうにかなるものです。

また、家事をしながらPodcastを聞いたり、耳で読書をすることも、効率厨としてはすごくよかったです。

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Audibleは本を音読してくれるアプリです。聞くことができる書籍の数もそこそこあるのと、プロの音読は倍速で聞いても聞き取りやすいので重宝しています。

骨伝導は音声を聞いていても耳がフルオープンなので、周囲の音を聞いたり会話をすることができるので重宝しています。

お金で解決できることは解決する

お金で解決できることはなるべく解決するようにしました。

  • 食洗機
  • ロボット掃除機
  • スマートスピーカー
  • スマートスピーカー連携のもろもろ
  • 自動調理鍋

確かにお金はかかるかもしれませんが、時間を買うようなものなので、必要なものには投資するようにしています。

「自分の時間」と「家族の時間」のトレードオフ問題

子育てと自分の時間を両立することをしばらく頑張ってみて、それなりにうまくいくようになりました。ところが、結局のところ「自分の時間」と「家族の時間」を分けて考えてしまっていることに気が付きました。

少し前に、「家族やプライベートを犠牲にして仕事や実績を得ていたことから目を背けられなくなった件」という記事を読みました。内容はとても考えさせられるものでした。

なにかをするための自分の時間が欲しいという気持ちはそれぞれに生まれるものであり、それ自体は悪いことではありません。ましてや子どもが大きくなれば、彼らにもやりたいことがどんどん増えていきます。

そのときに「自分の時間」と「家族の時間」を分けて考えてしまっている限り、この2つはトレードオフの関係となり、ずっとバランスを取り続けなくてはなりません。必要なことだとは思いつつ、もう少し前向きに取り組めないかと考えるようになりました。

つまり、完全に「自分の時間」と「家族の時間」を分断するのではなく、この2つを境を曖昧にしていくことにチャレンジしてみることにしました。

「自分の時間と家族の時間の境目を溶かしてみる」期

そもそも「自分の時間」がないと学ぶことができないという発想をやめて、「家族の時間」の中で学べる方法を探してみました。

子ども学び方から学ぶ

子どもがパズルをしていたときのことです。
どんなふうに組み立てるのか黙って横から見ていると、「え、そんなところから組み立てるの?」と思うようなところからパズルが組み上がっていきました。なんとなく角や端からつくったほうがよさそうな気がしていましたが、彼にだけ見えている世界があるのでしょう。

子どもが文字に興味を持ち出したときのことです。
お風呂の壁にあいうえお表(各ひらがなの代表例と絵が載っているタイプ)を貼ってみたところ、一緒にお風呂に入るたびに「これ何?」と興味がある絵を指すので答えていました。特に網羅的に教えたりはしなかったんですが、ある時から見える範囲のひらがなをすらすらと読み上げるようになりました。

アルファベットにも興味を持ち出したので1ヶ月ほど前にお風呂にアルファベット表を貼ったんですが、まさにこの記事を書いている日に、自分の着ているシャツに書いてあった英文のアルファベットを読み上げて驚きました。

なんとなく自分が知っている常識や定石をもとに子どもにアドバイスしたくなってしまいます。そうした気持ちをぐっとこらえて、彼らの学び方を観察して、必要なときに必要なものがあるようにするだけで、驚くような成長を遂げることが何度もありました。

同時にそんな子どもの学び方を見て、自分がそれまでなんとなく効率がいいと思っていたことを疑うようになりました。たとえばそれまでは読書をするときになんとなく全体を読もうとしてしまっていましたが、興味があるところだけを読んだり、順番を入れ替えて読んだり、複数の本を同時に読み進めてみたり、自由にインプットするように読書への向き合い方を変えてみました。今のところすごくよい気がしています。

親として子どもにどう教えるかだけを考えてしまいがちですが、子どもから教えてもらうこと・子どものふるまいから学ぶことはとても多いです。

子育てに関連することを学ぶ

エンジニアをしていて、エンジニアリング以外のことから学んだことが仕事に生きる経験をこれまで何度もしてきました。

子育てをしている今の時期に子育てや教育について理解することは重要であり、そこで学んだことが仕事にも活きるかもしれないのであれば、一石二鳥になるかもしれないと思いました。

まずは手軽に、子育て本を読んだり、教育に関するPodcastを聞くことからはじめました。

S25.教育の歴史 | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ
S25.教育の歴史 | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ

cotenradio.fm

子どもの教育は、世界中で研究がされていて、さまざまな論文やそれに基づく教育方法が存在します。それらの中でも特に、相手の成長過程(状態)を理解し、話の聴き方、伝え方などを工夫することは、子どもに限らず必要なふるまいだと感じました。

ちょうど少し前からコーチングに興味を持って学び始めていたのですが、かなり近い分野です。チャイルドコーチングの資格もあるようなので来年受けてみようと思っています。

チャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座|通信教育講座・資格のキャリカレ
チャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座|通信教育講座・資格のキャリカレ

子どもたちとの信頼関係を築き、やる気を引き出す教育のスペシャリストを目指すなら、キャリアカレッジジャパンのチャイルドコー ...

www.c-c-j.com

「自分の時間」から「自分たちの時間」へ

冒頭に戻ります。

子供が生まれると自由な時間が減って学習できなくなる!

この3年間を通して、こんなことを不安に思っていた自分がおこがましかったと感じるようになりました。

確かに子どもが生まれると自由に使える時間は減ります。しかし、その分家族との大切な時間を増やすことを選んだのは自分自身です。そして、その時間の中ではそれまでに学べなかったことを学ぶチャンスがたくさんあふれています。

結果的にエンジニアリングのことを学ぶ時間が減っているんだからエンジニアとしての成長が止まっているのでは?と思ってしまいがちですが、それはエンジニアの世界を小さく見てしまっているのかもしれません。

「自分の時間」と「家族の時間」という二元論で考えるのをやめて、「自分たちの時間」という全体の中で人間として、家族として成長していくことを大事にしたいです。そしてそれはきっとエンジニアとしての成長にもつながるものだと信じています。

要するに前向きに楽しんだもの勝ちってことですね。

このあとも素敵な記事がたくさん読めると思うので、「子育てエンジニアAdvent Calendar 2021」をお楽しみください。そしてエントリーしてくださってるみなさんは、予定の日に間に合いそうになければ遠慮なく遅らせたり、キャンセルしてください。

家族にやさしいブログ生活を!

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