オブラブさん主催オブラブ収穫祭〜若手エンジニアの集い、実りの秋〜に参加してきました。
オブラブ 収穫祭 〜若手エンジニア、実りの秋〜 - 株式会社永和システムマネジメント | Doorkeeper
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まずはいつもの・・・
フライングオラクルなう! #oblove (@ 日本オラクル株式会社 本社) 4sq.com/Tn9j6q — takao.oyobeさん (@TAKAKING22) 10月 13, 2012
ギリギリ若手枠で参加中! : オブラブ 収穫祭 〜若手エンジニア、実りの秋〜 esminc.doorkeeper.jp/events/1746 — takao.oyobeさん (@TAKAKING22) 10月 13, 2012
なぜ参加したか 主には以下の2つの視点で参加してきました。
- 同年代のエンジニアがどんな経験をしているのか
- 他社の新人教育制度はどんな感じなのか
私自身社会人4年目のエンジニア(ギリギリ若手枠:25歳前後)で、約1年前から勉強会等に参加するようになって他社の方と交流する機会が増えたのですが、自分より年上の方が圧倒的に多い印象でした。そんな時にこの会を知り、他社の同年代の人達がどんなことをしているのかのぞいてみたくなりました。 またこの4年間の間にメンター(新人教育担当)を何度かさせていただいた経験もあるのですが、他社がどのような教育を行っているのか教育側からのお話も聞けるいい機会だと思い参加しました。
参加者は若手エンジニアが過半数、教育担当者10数人、学生数人でした。 講演レポート 以下講演のポイントをまとめさせていただきます(ムラはご容赦下さい) 講演概要
- 各社新卒1〜2年目数名&教育担当者の方の発表
- COOKPAD、paperboy & co.、DeNA 、GREE、永和システムマネジメントの順
COOKPAD
- 井原さん(@ihara2525)
- 社長室エンジニアの方(教育側)
- 教育制度は基本的には無い
- やりたいことをやってもらうという方針
- 新人に求めることは、会社に何かをしてもらうのではなく会社を利用して何をするのか
- 遠慮は悪
- やりたいこと、得意なこと、やるべきことの重なる部分を見つける
- やる気がある人を集める
- やらせるのではなく、やりやすい環境をつくってあげること
- クックパッドオープンソースソフトウェアポリシー
- Githubアカウント
- 書いたソースは公開推奨
- どんどんプルリクできる環境
- 車輪の再発明ではなく既に世の中にあるものを調べて見つけてコミットする
発表スライド:How to Glow Up in COOKPAD
- 中村さん(@r7kamura)
- 2012新卒入社エンジニア
- 本人主義の中でどうやって強くなろうとしたのか
- 初日から自走、責任(本番権限)、成果
- 下手なコードを書くと全エンジニアから指摘が飛んでくる
- Githubの全てのdiffをチェックしていたらコードを書けるようになった
- 社内から得たものだけでは社内以上にはたぶんなれない
- 勉強会などの社外活動やオープンソースを通して社外からも情報を得る
- 自分自身も新しい知識(アジャイルなど)を社内で展開していく
- PM5:00を過ぎたらリファクタリングすることにしている
paperboy & co.
- 中尾さん(@shikakun)
- 2012年新卒入社デザイナー
- 大学時代に映画作り→他人とつきあうのはつらい→Web業界なら1人でも→入社
- デザイナーがいない部署に配属
- 1週間缶詰めで新人だけでサービスづくり(まめぶろ)
- サービス作りは盛り上がり、その後もコピー機の後ろでカンバン
- エンジニアに混ざってRailsを勉強
- shikakunアプリ公開中(shikakunのアカウントでTweetできちゃうアプリ)
- やってみると、誰かと一緒になにかをつくることは楽しい
- 黒瀧さん(@kurotaky)
- 2012年新卒入社エンジニア
- Nexus7を購入した際、宛名がBlack Waterfall(黒瀧)と送られてきた
- 新人研修でカスタマーサービス研修→人がサービスを使っていることを実感
- emacsを使わないと教えてくれない研修
- 一ヶ月でRailsをマスターする研修
- 社内のスーパーエンジニア達に箱詰めで教えてもらう(ドクターペッパー付)
- ひどいコードを書くとさらされる
- 問題が発生したらログを読む/エラーメッセージを読む/テストする
- サービスリリースしたらくす玉を割る文化
- 社内に意識本棚という意識が高い本が並ぶ本棚が存在
- 損失も負けじと意識本棚(お金がないので平積み)を実施中
- 伊藤さん(@hiboma)
- 新卒エンジニアのOJTのお世話(教育側)
- DevOpsという言葉は垣根を作っているようで好きではない
- なんでもやってもらってその中から好きなことを見つけてもらえばいい
- 新人でも場合によっては本番sugo許可
- 責任感やリアル感を持ってもらいとにかくなんでもやってもらう
- Puppet + Magilicaでなれれば15〜30分で開発環境作成
DeNA
- 後藤さん(@go_to_mo)
- 新卒2年目のエンジニア
- エンジニアを大切にする会社だと実感
- エンジニア研修をクリアしないとエンジニアになれない
- 新卒でもいい意見は採用される
- エンジニアもバリバリ企画にからむ
- 社内にすごい人がたくさんいる
- 自分よりすごい人がいないと成長が止まってしまう気がするのでいい環境
- 大事にしていることは次の3つ
- 武部さん(@nuichi)
- 新人研修設計担当者(教育側)
- 日本でもトップレベルのエンジニア研修だと自負
- あるある一般的な研修
- 現場の負荷が高い
- チームやメンターに教育が依存してしまう
- 現場「やっぱり受け入れなきゃダメですかね?」
- DeNAの研修
- 基礎を終えましたではなく一流にする
- ポテンシャル採用なのでプログラム未経験者も多数
- 現場「待ってました!よく来てくれました!」
- 「東京大学に二度入学するよりも難しい(研修)」 via 研修担当者
- 「宇宙飛行士になる訓練よりは、少しマシ」 via 研修責任者
- ↑ざっくりな研修内容
- 研修する側が大事にすべきこと
- 育てることは生半可なことではない
- 現場がほしがる人材を育てる
GREE
- 吉川さん(@tsuyoshikawa)
- 教育側
- 社内テンプレをつかいなさいってアレ・・・orz
- メンターをつけて後はよろ!は現場の負担が大きい
- GREE Bootcamp
- 基本的なGREEの開発の流れの習得
- 技術とマインドは切り離せない
- 教える側のスキルも向上させる(教える側の振り返り)
- 教育の基本は(自分が)もらったものを(後輩に)返して行くこと
- 露木さん
- 2012新卒エンジニア
- 今回が勉強会デビュー
- 入社前に思っていた会社像と大きく変化した
永和システムマネジメント
- 馬場さん(@kbaba1001)
- 2012新卒入社エンジニア
- 入社して感じていることはコードを書くスキルの向上
- Githubのpull requestに対して今週だけで146個のコメント
- 教えていただけることがありがたい
- コードを介したコミュニケーション
- 永和のGit Masterには変なコードは存在しない!
- 社内のコードを読むことで本とは別の知識を得られる
- 外部勉強会は正直めんどくさいと思っていた
- が、社内にはスーパースターばかりなので同じレベルの人とも出会えるいい機会
- 同レベルの人とのふれあいの中で教え合うことでレベルアップ
- 今の一番の課題は続けること
- 田垣さん(@akiinyo)
- 新卒2年目エンジニア
- プログラム未経験で入社
- 自分でWebアプリをつくれたらいいなーというあこがれで入社
- 入ってみるとそこは想像以上にわけのわからない世界だった
- 最初は動きそうなコードをコピペ(結局大量のコードを読むので勉強になった)
- キーワードでひたすらgrep
- おすすめは自分のPRJのコードをとにかく読むこと
- 最初は「テストを先に書くといいらしい」からスタート
- そうすると・・・実装しやすくなる、意識高いらしい
- やってみてもよくわからない、でもやる!
- 最初は仕事ができる気がしなかったけど今は少しだけ自信がついた
- pull requestするとはなまるマークやくじらさんの絵文字がもらえるようになった
- その世界の住人になりたいと思う気持ちがあれば大丈夫
- みんな受け入れてくれるし、楽しいことや嬉しいことがたくさんあった
- 諸橋さん(@moro)
- 10年目エンジニア(教育側)
- われわれはどうしてお金をもらっているのか考えることが重要
- 誰がお金をだしてくれているのか
- お金をもらうには、「ちゃんと仕事を終わらせる」「普通にやる」
- ちゃんと仕事を終わらせるにはアウトプットの意識が重要
- シンプルに議事録てアウトプット意識してもらう研修
- 報告することは自分の気持ちを伝えること
- 悪いニュースこそ早くいう
- チームであればたいていのことは解決できる
- 普通のことをふつうにやる
- 新人の子の発言「テスト書かないでどうやってコード書くんですか?」(純粋)
まとめ
大量採用への対応のために大きな仕組みづくりが求められているケースもあったり、会社の状況も様々なので教育に対する取り組みも多種多様でした。 しかしその中でも、
- どう成長してもらうかを本気で考える
- 状況によって教育も常に変化させていくこと
は共通事項のように感じました。 業界動向も最新技術も入ってくる人材も大きな流れの中で大きく変化していくため、教育もそれにあわせて変化していく必要があります。 本勉強会のように、他社のリアルな教育への取り組みとそれによる被教育者の成長を知ることができる機会はとても貴重だったように思います。 という真面目なまとめの後で個人的な感想です。 まずは同年代(よりもちょっと後輩だったかな)のエンジニアの皆さんが活き活きとなにより発表されていることが印象的でした。それを見ながら、
やっぱりプレゼンテーションはテクニックや名前じゃなくて、想いやメッセージや臨場感だのぅ。まー単純にそっちの方が好きなだけかもですが… — takao.oyobeさん (@TAKAKING22) 10月 13, 2012
なんて感じたり。 中でも個人的な今日一は、田垣さんのプレゼンでした。
プログラミング未経験で永和さんに入った新卒2年目エンジニアの女の子のお話、同じく未経験で入ったのですっげーわかるなあw(4年目だけど) #oblove — takao.oyobeさん (@TAKAKING22) 10月 13, 2012
私自身も未経験からのエンジニアスタートなので共感する点が多かったこともありますが、等身大で全力なプレゼンテーションがとってもすばらしかったです。 それにしても・・・ プログラム未経験で入った2年目の女の子が普通にTDDで実装してpull requestを送って絵文字のコメントをもらって喜ぶ永和さん恐るべしです!! また個人的にうれしい出来事もありました。 勉強会に参加しながらまわりの後輩を連れてきたかったなーなんて思っていたのですが、
同じグループの新卒エンジニアの子を勉強会で発見!グループのエンジニアMTGで自分が行く勉強会や面白そうな勉強会をちまちま紹介していたのを見てきてくれたそう。こーゆーの嬉しいなー — takao.oyobeさん (@TAKAKING22) 10月 13, 2012
難しいことだけでなく、学びってこういう小さなところからつながっていくこともあるんですね!