「アジャイル開発とスクラム第2版」が4月7日に出ました。
今回、光栄なことに世界のKENJIこと平鍋さん(@hiranabe)とタッグを組ませていただきました。
この本の第1版は2013年に出ています。第1版の中に、藤原 大(@daipresents)さんが書かれた楽天の事例が載っていて、当時自分はその事例で紹介されたチームに所属していました。そこから8年が経ち、共著者として平鍋さんと野中先生に名前を連ねることができたことがとても感慨深いです。
この本のよいところ
この本のよいところは、日本人による書き下ろし本で、アジャイル開発やスクラムの雰囲気を1冊に詰まっているところです。
この本は、
- アジャイル開発の概要
- スクラムの概要
- 主要なプラクティスの紹介
- スクラムの概要
- 日本企業の事例
- 野中先生のメッセージ
が1冊に詰まっていることに価値があります。
最初にアジャイル開発やスクラムを知る取っ掛かりの1冊として、あるいは自分のまわりにいる上司や経営陣など実践者をサポートしてくださる立場の人たちに読んでもらう1冊として、必要な情報がすべて詰まっています。
正直なところ、この本を読んだだけでは明日からアジャイル開発やスクラムをはじめることは難しいでしょう。個々のフレームワークやプラクティスをより詳細に理解したい場合は、参考文献に紹介されている本を中心に世の中に良い本が沢山存在しているのでぜひそちらを読んでいただくことをおすすめします。
第2版の改訂の内容
第1版を読んでいただいた方向けに改訂内容を紹介します。
- スクラムガイド2020に準拠
- スケールフレームワークの紹介
- 日本企業の事例の刷新
- コラムの刷新
- 「ワイズカンパニー」との関係
第1版から8年が経ち、当時とはアジャイル開発やスクラムの普及具合や、周囲の理解などさまざまな状況が変化しています。ガイドやプラクティスも進化をしていて、組織レベルでの取り組みも盛り上がっています。そうした2021年現在の状況を反映した内容に改訂をしています。
第1版を読んでいただいた方はぜひ時代の変化を感じながら読んでいただけるととても嬉しいです。自分も改訂をしながら変化を感じることができました。
出版にあたって
自分は、1冊の本の出版にここまで深く関わるのははじめてでした。
本を書くというのは一大プロジェクトだと聞いていましたが、まさしくそのとおりでした。一緒に仕事をしてくださった平鍋さん、貴重な機会をありがとうございました。平鍋さんの平鍋さんたる所以を感じることができ、タッグを組ませていただくことで世界を感じることができました。
そして第2版で事例を書いてくださった、薄井さん、岡島さん、橋本さん、室木さん、蜂須賀さん、佐野さんありがとうございました。みなさんが日本を代表する事例を書いてくださったおかげで、本の内容に現場のリアルを盛り込むことができました。
そして、出版社である翔泳社の皆さん、第1版に関わってくださった皆さん、ありがとうございました。
読んでくださった読者のみなさん、読もうかなと思ってくださった皆さん、ありがとうございました。
そしてこの本を書く自分を作ってくださった、仕事で関わってくださった皆さん、チームの皆さん、そしてなにより家族に感謝を伝えたいと思います。
ぜひお買い求め下さい!
今後、出版記念イベントなどを開催していく予定です。そちらもぜひお楽しみに!